中学1年の時、同じクラスになったKちゃん。勉強ができて、運動神経も抜群。クラス委員にもなるような活発な女の子で、内気なわたしとは大違い。でも、宇宙や文学好きなところが似ていて、仲良くなりました。
休みの日に一緒に町に買い物に行ったり、始終お互いの家に泊まりに行ったり。
ふたりで『森村桂パリへ行く』という本を読んでフランスに憧れ、フランソワーズ・アルディの歌を聴いたりもしました。
彼女の家に泊まって、暗いうちにパジャマのまま抜け出し、自転車の二人乗りで、夜明け前の世界を駆けまわったときのさわやかな風と、あふれるような喜びは、いまも忘れられません。
彼女は詩や短編を書いていました。わたしは小学3年のとき先生に教わって、詩は少し書いて
いたけど、短編は最後まできちんと書けたためしがなく、彼女の作品を読んでびっくり。
SFや家族の秘密を扱った作品など、どれも感動的で、あっと驚く仕掛けがあり、構成力も素晴らしいのです。
わたしも、彼女にならって短編を書いてみたのですが、ろくなものは書けませんでした。
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