第T部の『星の羅針盤』は、田園地帯を舞台にした日々の営みが中心で、
事件が少なく退屈という声もありますが、実はその中に第2部以降の伏線がたくさん
張ってあります。
そしてなにより、戦争が生活を一変する前のなにげない日常を、その喜びと悲しみを、
失われる前の最後のきらめきを、つづっておきたかったのです。
失って初めて、大切だと気がつくものがあります。
平凡な暮らしも、当たり前だと思っていた地球環境も……。
『この世界の片隅に』の原作者こうの史代さんは、広島出身の方だそうです。
この美しい世界を、平和でおだやかな世界を、後の世代に残したいという思いは
人一倍強く持っておられるに違いありません。
広島に原爆が投下されてから、七十四回目の8月6日がやってきます。
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