『グレタ たったひとりのストライキ』
2020-01-27



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年末年始、『グレタ たったひとりのストライキ』を読んでいました。
グレタさんが気候のためのストライキを始めるまでの家族の物語が
母であるマレーナさんの、率直でわかりやすい語り口で綴られています。
翻訳も自然で読みやすく、先の見えない苦難の日々に立ち向かう家族の姿に
心を揺さぶられました。

物語は、グレタさんを襲ったある異変によって、
幸せだった一家に、嵐のような日々が訪れるところから始まります。

きっかけは、海に漂うプラスチックごみの映画。
南太平洋では、プラスチックごみの面積がメキシコの面積よりも大きな島を
つくっているというドキュメンタリーです。

その映画を学校で見たグレタさんは、ショックを受けて泣きだします。
ほかの子どもたちも動揺しますが、先生がニューヨークで結婚式を挙げると
言ったとたんに、その話に夢中になります。
けれど、グレタさんはみんなの仲間に加われませんでした。
脳裏に海のごみの山が焼きついて離れなかったのです。
彼女はお昼も食べられず、ひとり泣き続けました。

五年生になったばかりのグレタさんは、
食欲を失い、笑わなくなり、話さなくなりました。
パニック発作も起こすようになります。
母のマレーナさんは、こう書いています。

「体のほうが頭より賢いときもある。ほかにどうしようもないとき、
私たちは体を使って何かを伝えようとする。感情を表現する力がなく、
言葉も見つからないときは、体を語り手にする。
食べるのをやめるのもそのひとつだ。」(訳:羽根 由)

グレタさんは、2か月で体重が10キロ減少し、
入院して点滴を受けるしかないという寸前まで追い込まれます。
同じころ、彼女が学校でずっといじめに遭っていたこともわかってきます。
のちにアスペルガー症候群、高機能自閉症、強迫性障がいと診断されるのですが、
現在あれほど活躍しているグレタさんに、そんな過去があったことは驚きでした。

朝ごはんに、バナナ三分の一。53分かかって、やっとそれだけ。
あるときは、ニョッキ5個に、2時間10分。

(そんなのほんと? と思う方もいるかもしれません。
ですが、わたしの姪もグレタさんと同じ自閉症スペクトラムで
まったく同じ症状に陥ったことがあります。

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[地球・美しき世界]

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