「みんな一緒に生きている」
2025-01-30


痛ましい事故や事件が続いています。
悲しみややりきれなさに胸がつまります。
自分は呑気に生きてていいのかな、と思ったりもします。
そんな思いに駆られて、切なくなる人は、たくさんいるでしょう。
どうして?と問いかけても、こたえは返ってきません。

以前、東日本大震災の被災地、大川小学校のあとを訪れたとき、
語り部の若者が、ここであったことをずっと伝えていきたいと言いながら、
最後に口にした言葉が、ずっと心に残っています。
「亡くなった先生も生徒も、地域の人たちも、みんな一緒に生きている。
そう思っています」
おだやかな口調。静かな声。やさしく、それでいて真剣な瞳…。

そういう気持ちで、この場に立っている。そう思って生きているし、
これからも生きていく。そんな決意だと感じました。
今も時々思い出しては、彼の思いを、私はきちんと汲み取っているのかなと
考えたりもします。

去年のこと。
同じ時期に闘病生活を送ったのに、マーガレットは亡くなり、私は生きている。
なぜ彼女であり、私ではなかったのか。
どうして?と問いかけても、こたえはありません。
でも、彼女の分も生きることを、きっとマーガレットも望んでいると、
今は思っています。

広い宇宙で、同じ星に生まれたことは、きっと奇跡。
生きている者の命は、自分だけの命ではない。
亡くなった人も、生きている人も、みんな一緒に今を生きている。

こたえはわからないけれど、亡くなった人の人生を慈しむように、
その人たちの分も丁寧に生きること。それが大切なのかな、と感じています。
[東日本大震災]
[祈り]

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